巻き毛がかわいいラパーマ

突然変異で生まれたラパーマ

猫の新種の多くは人為的に交配された、いわゆる雑種(ミックス)なのですが、ラパーマは突然変異により誕生した、近年では珍しい品種の猫です。
1980年代にアメリカ・オレゴン州のある農家で、食物庫に保管する作物をネズミから守るためにある種の猫を飼育していました。

ある時、この猫が出産した子猫の中に、ほとんど毛のないメスの子猫がいました。
幸い、成長に従ってこの子猫にも毛が生え揃っていきました。
ところが、その毛は、全てカールしていました。

この仔猫は成長して母猫となり仔猫を出産するのですが、仔猫達のうち5頭が、母猫と同様に毛がほとんどありませんでした。
そして成長するにしたがって母猫と同様に、カールした毛が生え揃ったのです。
この当時はあまり関心も持たれないままに、この猫たちは、品種改良目的ではなく、自然交配を重ねて、毛色も毛足の長さも巻きぐあいも様々な猫が生まれていったのです。

これらの巻き毛の猫は噂となり、近くに住むブリーダーの勧めにより、キャットショーへ出展すると、瞬く間に評判が広まりました。
詳しい検査の結果、これらの猫は突然変異で起きた優性遺伝と判明しました。

中型猫のラパーマ

ラパーマは中型の体格の猫で、筋肉がとても発達しており、がっちりとした体躯の猫です。
良く動くため、身体は引き締まっています。
頭の形は緩やかなV字型で、やや吊り上がったアーモンド状の目がシャープなイメージを与えます。
尻尾は真っ直ぐ、カールした豊かな巻き毛に覆われます。
標準的な体重はオスで4-6kg、メスで3-5kg程度です。

活発なラパーマの性格

ラパーマは明るく活発で好奇心も旺盛な性格です。
飼い主にはたいへん忠実で、「まるで犬のようだ」と言われることもあります。
元々は、農場でネズミ駆除の為の「ワーキング・キャット」として飼われていたという、祖先の名残りかもしれません。

ラパーマを飼う際の注意点

ラパーマは「ワーキング・キャット」の祖先の血統を引き継ぐ、とても動きが活発な猫です。
運動スペースを十分に確保しておかないと、部屋中を駆け回り、家具に駆け上ったり、駆け下りたりを繰り返して色々なモノを落として壊す原因になります。
激しい動きにも耐える安定したキャットタワーを用意し、各種のおもちゃで運動できるように遊んであげる必要があります。
人に抱かれたり、膝の上でくつろぐことも好きなのですが、それはあくまでも遊び疲れた後のことです。

特有のカールした巻き毛は、強いブラッシングをすると伸びてしまい、カールが緩くなってしまいます。
一度に長時間、手入れを行うのではなく、短時間の手入れをこまめに行うようにしましょう。

生きてるぬいぐるみラグドール

カリフォルニアで誕生したラグドールのルーツ

ラグドールのべースとなる猫を初めて世に出したのは、米・カリフォルニア在住のペルシャ猫のブリーダーです。
その地域の外猫とブリーダーの飼い猫を交配して、ラグドールが生まれたと伝えられます。

このブリーダーは、自分が生み出したこの猫をビジネスチャンスととらえました。
繁殖を希望するブリーダーとフランチャイズ契約を結んでラグドールを譲り渡したのです。
なんともアメリカ的なビジネス発想ですよね。
ちなみにラグドールを基礎として新しく作出された猫がラガマフィンです。

英語で「ぬいぐるみ」を意味するラグドール

人が抱きあげても、「ぬいぐるみ」のようにじっとしていることから、この名前が付けられたと思われれます。
ラグドールの体毛色は、白を基本としてベージュ、ブラウンなどが混ざる毛色が主体で、フワフワとしたミディアムロングの毛を持っています。

体型はふっくらしていて、青い目、丸い顔が特色です。
しっぽが長く、体躯は筋肉質で重量感があります。
標準的な成体の体重は、雄で6~9kg、雌で4~7kgと、中型~大型の猫です。

おとなしいラグドールの性格

穏やかで人なつっこい性格で、抱かれることをとても好むところが他の猫には見られない大きな特色です。
子供が「ちょっかい」をかけても、大きな声で鳴いたり、爪をたてたり、引っ掻いたりすることなく、根気強く接してくれます。
しつけが楽なことや部屋の家具に傷を付けたりしないのも魅力で初めて猫を飼う方にもおススメです。

成猫まで3年はかかるラグドール

体形が大きいので、成体になるまで3年から4年かかると言われます。
体躯が大きく毛足が長いだけに、しっかりした体と美しい毛並みのために、栄養バランスに優れた食事は必須です。

特に、筋肉や体毛を形成するタンパク質が不足しないように注意してください。
子猫から若猫までの時代は普通の猫と同様に活発に動き、タワーに上ったりして遊びます。
成体になると体が重くなることもあり、高所を好むことはなく、タワーを設置する場合は低めにします。
その代り、体重に耐える、安定したタワーが必要です。

気を付けてあげるべき病気

遺伝性の疾患は他の猫に比べ少ないとされていますが、ルーツとなる猫にペルシャが入っており、その遺伝子特有の病気を引き継いでいます。
ペルシャは肥大型心筋症が多く現れ、それをラグドールも引き継いでいるのです。

この病気は、心臓の周囲の筋肉が少しずつ肥大していき、心臓がスムーズに動かず、全身に血液がまわりにくくなります。
その結果、心不全、血栓などを引き起こし、死に至ることさえあるのです。

この病気の特徴は、身体が疲れやすくなることから、じっと動かずにいることが増えていきますので、日頃の観察が大事です。
運動量だけでなく、家族へ対する振る舞いが減少したり、食欲がなくなったりすることもあります。
中高年以上で起こりやすいのですが、様子に変化を感じたら、年齢のせいと安易に済まさずに、積極的に病院を受診しましょう。

神秘的なノルウェージャンフォレストキャット

ルーツにいくつもの説のある北欧を代表する猫

北欧に伝わる神話によると女神フレイヤのソリを引いた猫だと伝えられており、北ヨーロッパではノルウェージャンフォレストキャットの名は有名です。
その先祖はなんと4000年も前と言われていますが、定かではありません。

祖先は、南ヨーロッッパから連れて来たという説や、バイキングがトルコから持ち帰ったとの説もあり、まさにこの猫のルーツはベールに包まれています。
北欧の国ノルウェーの冬は寒さが厳しく、その寒さに耐えて生き残るために、毛は長めになり、体格も少し大きめの猫に進化していきました。
人間との共存という面では、ネズミ退治の役割で農場において飼われたりしました。

1900年代後半には、第二次世界大戦等によって数を減らしていた個体数を、ノルウェーの繁殖家たちによってこの猫の猫種倶楽部が創立され、種の保存に力が注がれ、欧州の猫種の登録機関に登録されます。
その後、ノルウェージャンフォレストキャットの評判は高まり、スウェーデンや米国でも瞬く間に認定登録が進みました。

たくましいノルウェージャンフォレストキャットの特色

この猫種の体格は少し大きめですが、うしろ足が長く、高貴なハンターとも呼ばれるように、筋肉質でがっしりとした逞しい体躯です。

体重は、オスで5-7kgほど、メスは少し小さく4-5kgで猫の仲間としては比較的大きめです。
体毛は冬の寒さから身を守るために厚手で、外層が粗く内層は密度が高い2重構造でフワフワとしています。
長い体毛は大変に豪華に見えるダブルコートで、水や脂を弾くよう皮脂で覆われます。
特に尻尾はとても長い毛に覆われてフワフワで魅力的です。

ノルウェージャンフォレストキャットは、アメリカでも人気が広まった結果、ボディラインが細めで愛くるしいアメリカ系と、がっしりとした伝統的な体躯を持つヨーロッパ系の2系統があります。

おちゃめな反面寂しがり屋のノルウェージャンフォレストキャットの性格

この猫種は穏やかでとても知的で賢く、辛抱強く優しいおちゃめな性格で、人とじゃれあったり、他の飼い猫とのコミュニケーションを好みます。

ただし、寂しがり屋の側面もあり、長時間留守にすることには注意が必要です。
屋外では木に登ぼり高い視点から周囲を見渡し、木に登ること自体も楽しみます。
屋内でも同様に、本棚等の高いものに上ることが得意です。
このように高いところに上るのは、野性の名残で、また、家庭内での自分自身の地位を示す意味もあると考えられています。

長毛猫で大型猫特有の飼い方の工夫

この猫種は体躯も大きく長い毛足の猫なので、毛が十分生え揃うまでに3年程度はかかるようです。
がっしりした体躯と美しい長毛のためには、特に良質の食事を与えることが必要です。

上下の運動が好きなので、タワーの用意が必要です。
また、本棚の上部に上りますので、落下事故に注意が必要です。