見た目はワイルド、中身はマイルドなトイガー

新しい猫種のトイガー

トイガーは1980年代から育て始められました。
アメリカ・カリフォルニア州でベンガルの繁殖家が、生まれた仔ネコに環状のシマがあることに気が付きます。
この環は野生のタイガーが持つシマのパターンだったので、この子猫たちを育てて、「リビングで飼えるトラ」を作ろうと考え、仲間とともに本格的な育種を始めたのです。
トイガーという名前の由来は、トイ(英語でToyはおもちゃ)とタイガー(Tiger・虎)の2つの単語を用いた造語です。

トイガーの歴史は浅いため、柄のパターンや毛の色は未だ安定せず、育種に使われた他の猫の影響が出やすい状況にあります。
さらにトラらしい威厳ある容貌を手に入れるためには、10年の月日は要するだろうと言われています。

思わず目を引く特異点は虎に似たシマ模様

トイガーを他の猫と区別する最大の特異点は、虎に似たしま模様で、シマの模様は一様ではありません。
体躯は胴長でがっしりとした骨太の骨格と逞しい筋肉を持っています。

目はやや小ぶりのつり目でブルー色以外、耳も小さめです。
尻尾は長く真っ直ぐに伸びています。
歩き方にも特徴があり、野生の肉食動物のように、肩を入れて「のっしのっし」と歩く貫録のある歩き方に人気があります。
標準的な体重はオス・メスとも5~10kg程度です。

活発で明るいトイガーの性格

外見のしま模様がトラにとても良く似たトイガーですが、性格はトラとは対照的に穏やかです。
活発で明るく、好奇心も旺盛ですが、人間によくなつき信頼関係は築きやすいです。
洞察力を持ち、人間とのコミュニケーションを取り易い犬のような性質を持つ反面、警戒心も強く、家族以外の人に会うと隠れたり、距離を置こうとします。

賢いので、しつけしやすいのも魅力ですよ。
依存心はあまりありませんので、ベタベタと甘えることはありません。
一人にしても遊べるようにおもちゃやタワーを用意すると活発に運動して、健康の維持にも繋がります。

個体差の大きいトイガーの上手な飼い方

トイガーは、野生猫の血統を持つベンガルを祖先に持つ新しい猫種なため、心身ともに野性味を残す個体が多いです。
交配に使われた猫種による差が大きく個体に影響しており、初めて猫を飼う方にとっては少し困難な点もあります。
行動が活発なだけに、生活スペースを十分に確保することが必要です。

体格の大きいネコも多いので、その場合、キャットタワーは安定感のある土台のしっかりとしたタワーを用意します。
また、力が強い猫なので、無理強いしようものなら人間側がケガをしますので注意が必要です。
ショートヘアなのですが毛が多いですし、体格も大柄なので、抜け毛も多いです。
こまめに定期的にブラッシングすることが欠かせません。

コミュニケーションはばっちり!ハバナ

イギリス生まれの短毛猫ハバナ

全身をチョコレート色の短毛に包まれた、グリーンの目を持つハバナは、20世紀になって新しい猫種として人為的に作り出されました。

名前の由来はキューバの名産である葉巻きタバコの色に毛の色が似ていることです。
20世紀の半ばに、最初に交配を手掛けたのは英国のブリーダーたちで、チョコレート色の猫やロシアンブルーなど濃い毛色の猫を交配に用いてハバナは誕生しました。
ハバナの名の歴史は古いものではなく、イギリスで「ハバナ」の名称が使われたのは1970年です。

この茶色の猫は米国に輸出され繁殖されたのですが、アメリカではすんなりとしたオリエンタルタイプよりもがっちりしたタイプの猫が好まれるため、改良が続けられ、「ハバナ・ブラウン」が誕生します。
ハバナは個体数が少ない猫種で、2011年の数字で1000頭程度しか登録されていません。

アメリカ種とイギリス種で異なるハバナの特徴

米国ではガッチリした体形が好まれるため、米国のスタンダードでは、ハバナは中型猫でガッチリした体型をしています。
一方、英国でのスタンダードは、アメリカと比べると頭部の形のV字型がよりはきりしていて、あごが締まっています。

英国のハバナは、無駄のない筋肉をした、しなやかな細身の体形のオリエンタルタイプです。
米国タイプ、英国タイプともに「とうもろこしの髭」と呼ばれる長い髭が伸びており、美しいエメラルドグリーンの目が好まれます。
いずれも標準的な体重は、3kg~5kg程度です。

程よくわがままなハバナの性格

ハバナはそのルーツにシャムの血統を引いており、その性格は、賢く、人が大好きです。
「ものわかりの良さ」と「わがまま」のバランスが絶妙で、猫好きにはたまりません。
飼い主の様子を伺って態度を変えるしたたかさも持っています。
好奇心が強く、物おじしないので、家族の行動に自分も参加したがります。
他のペットや子供ともうまく付き合えます。

ハバナの上手な飼い方

大変活発で遊び好きな猫で、良く動き回ります。
特徴的なのは、手を使うことが好きなことです。
そのため、高い所に上ったり、ネズミや昆虫を捕まえたり、ボール遊びをすることが大好きなのです。

興味を持ったモノを見つけるとすぐに手で触りたがりますので、手を使って遊ぶおもちゃで、一緒に遊んであげるとよいでしょう。
シャムは「犬のような猫」と言われますが、その血を引くハバナも同様に、賢く、しつけのしやすい猫です。
短毛なので毛の手入れは定期的なブラッシングでよいでしょう。

今のところハバナ特有の病気は判明していない

ハバナはシャムの血統を濃く引いた猫種なので、シャムの遺伝的疾患を引き継いでいるとも言われます。
しかし、個体数がかなり少ないため、病気の傾向ははっきり判明していません。
血友病や尿路疾患が多いのではないかという報告もありますが、今のところ一般の猫でも起こしやすい疾患に注意するしかなさそうです。

愛くるしいマッチョ?ブリティッシュショートヘア

イギリス原産の歴史あるブリティッシュショートヘア

ブリティッシュショートヘアは英国の原産で、英国でも最も古い猫種の1つに数えられます。
その祖先は、ローマ帝国時代にさかのぼり、エジプトに起源を持つ短毛の猫種と考えられています。

19世紀の中ごろの英国で、ネズミ捕りが優秀な猫の個体を選別して繁殖させる改良が行われました。
このころから、ペルシャ等長毛タイプの猫種との交雑も進められ、長い毛足の猫種が生まれます。
第一次大戦までの時代は、長毛タイプの猫種の方が人気を博したそうです。
一次大戦以後は、短毛タイプの猫はブリティッシュショートヘアの品種改良として交配が進められました。
一方の長毛タイプの猫はペルシャの品種改良として交配が進められ、使い分けがされていきます。

第二次世界大戦の時代になると、食糧不足から一般家庭では猫を飼育することが困難となり、交配どころか品種存続さえ危機と言われるほど個体数が少なくなってしまいました。
そのためブリーダーの間でも、ロシアンブルーや英国特有の短毛猫、ペルシャ等と交配の相手が混乱してしまいます。

第二次大戦後は徐々に人気が高まり、1980年ころにはキャットショーの参加資格を獲得します。
しかし、ショートヘアとは名付けられたものの、時々ロングヘアが生まれたりしたために、猫種を確立するまでには手間がかかったようです。
また、この猫の長毛タイプはブリティッシュロングヘアー、あるいはブリタニカと命名され人気を獲得しており、現在では別猫種としてキャットショーにも参加しています。

やや気難しいブリティッシュショートヘア

ブリティッシュショートヘアは1600年代に、アメリカへの移民とともにメイフラワー号に乗って新大陸へ行ったと言われ、アメリカンショートヘアの基礎となったと考えられています。
確かに容姿は良く似ているのですが、人懐こいアメリカンショートヘアと比べてみるとブリティッシュショートヘアはやや気難しい性格をしています。
ブリティッシュショートヘアは若猫の時代までは甘えん坊のところがありますが、基本的に自立心が強く、成体になるに従い人に撫でられることを好まなくなるのです。
高いプライドを持ち、威厳があり賢い猫でもあるので、人の膝に乗るより、1人でソファに寝そべる方を好み、留守番もOKです。
これは、陽気なアメリカ人気質と紳士的で威厳を重視するイギリス人気質に通じるものがありそうです。

ガッチリ体型のブリティッシュショートヘア

ブリティッシュショートヘアはガッチリとした骨格と筋肉を持ち、脚も太目でやや短め、尻尾は中位の長さの中~大型の猫種です。
標準的な成体の体重はオス・メスともに4~7kg程度です。